Q 缶詰の細菌検査は行っていますか? A. 基本的には行っておりません。缶詰・パウチ商品は、密封したうえで加圧・加熱殺菌しているため、特別な異常がない限り、開缶前は無菌状態を保っています。そのため、細菌検査の必要がありません。*春雨などの乾燥品も、微生物が繁殖できる環境ではないため、検査は行っておりません。 Q 缶詰の賞味期限はどう決めていますか? 過ぎたら食べられないのですか? A. 缶詰は、本来、「未開封なら、半永久的に食べられる」といえます。密封して加熱殺菌しているため、中に食べ物が腐る原因となる菌がいないからです。しかし、日本の食品衛生法および品質表示基準により、賞味期限の表示が義務づけられていますので、製造日より3年間を「おいしく食べられる」期間とし、賞味期限を決めています。この期限をすぎたら、ただちに食べられなくなる、というわけではありません。ただし、賞味期限をすぎると、ゆるやかにではありますが品質が劣化すると考えられます。*不適切な環境(高温多湿、温度変化があまりに激しいなど)での保存においては、この限りではありません。 Q なめこの缶の内側に、黒く変色した部分があります or 黒カビ?サビ?のようなものが付いています。 これは何ですか? A. なめこの酵素と缶内側のブリキが反応した現象によるものと考えられます。 なめこのヌルヌルした部分には、酵素が含まれています。缶詰の内側は、ブリキ(=鉄にスズのメッキが塗布されたもの)になっていますが、その塗布量・厚さやもともとの缶の質の微妙なばらつき、また生産から一定の期間が経過するなどの状況が重なると、まれに酵素との反応が起きる可能性があります。こうした反応により、缶内側に黒い変色が起こります。 変色した缶詰の場合、缶に含まれる鉄分が微量に溶け出ますが、人体に重大な影響をおよぼすことはありません。また、スズも分子量が大きいため、体内でほとんど吸収されずにそのまま排泄されることがわかっています。